BtoB企業におすすめのツールがCRM(顧客管理システム)です。顧客管理における無駄を解消し、営業活動を最適化するために役立ちます。CRMを選ぶ際には、機能性や使いやすさ、カスタマイズ性、費用対効果などを考慮して選びましょう。
本記事では、BtoB企業におすすめのCRM10選について解説しています。
自社に最適なCRMを探すために、本記事を参考にしてください。
BtoB企業向けのCRM(顧客管理システム)とは?
CRM(顧客管理システム)は、顧客情報を管理する機能を備えたツールです。BtoB企業向けのCRMでは、顧客の基本情報に加え、取引履歴や問い合わせ履歴、購買傾向などの詳細な情報を一元管理することができます。
顧客に関する詳しい情報を管理することで、各顧客のニーズに合わせたコミュニケーションが実現しやすくなります。また、顧客の傾向を把握することで、効果的な営業戦略にも活用することが可能です。
さらに、営業部門だけでなく全社的な情報共有が可能なため、必要な顧客情報をすぐに引き出せ、誰でも対応できるようになります。その結果、営業活動や管理業務の効率化が進み、属人化の解消による顧客との長期的な関係構築も期待できるでしょう。
SFAとCRM・MAの違いとは?効果的な活用法や連携するメリットまで徹底解説
【BtoB企業向け】CRM(顧客管理システム)おすすめ6選を比較!導入するメリットや選び方を解説
BtoB企業の顧客管理における3つの課題
ここでは、BtoB企業の顧客管理における課題を3つご紹介します。
それぞれの課題を理解し、これらの課題を解消できるようにしましょう。
- 顧客データを分散管理していることで顧客情報が活用できていない
- 営業活動の見える化の不足で属人化している
- 顧客数が膨大で関係の深度を把握できていない
1. 顧客データを分散管理していることで顧客情報が活用できていない
BtoB企業の顧客管理における課題の1つ目は、顧客データを分散管理していることで顧客情報が活用できていないことです。特に、組織が大きいと支店や部署ごとに顧客データが管理されており、顧客管理に課題を感じやすいでしょう。
また、顧客データには企業情報や担当者、決裁者など膨大な情報が含まれています。全社的な管理の導入にも工数やコストがかかるため、管理システムの導入も簡単には進められません。
2. 営業活動の見える化の不足で属人化している
BtoB企業の顧客管理における課題の2つ目は、営業活動の見える化の不足で属人化していることです。既存顧客を囲い込むには、顧客満足度の向上が重要です。しかし、BtoB企業では顧客ごとに担当者が異なるため、顧客管理が属人化しやすいでしょう。
BtoBはリードタイムが長く決裁者も多いので、案件の進捗状況を誰でも見れる状況にしておくのが重要です。進捗情報を担当者しか見れないと、担当者が不在時に顧客からの問い合わせにも対応できません。
しかし、多くのBtoB企業では、営業活動が見える化できていないのが現状です。
3. 顧客数が膨大で関係の深度を把握できていない
BtoB企業の顧客管理における課題の3つ目は、顧客数が膨大で関係の深度を把握できていないことです。
市場競争力を高めるには、顧客情報を最大限に活用することが重要です。しかし、BtoB企業の多くは現在、顧客数が膨大となっていることで、顧客関係の深度を把握できていません。
BtoB企業向けのCRMを活用するメリット
BtoB企業向けのCRMを活用するメリットには、以下の3つがあります。
それぞれのメリットを理解し、CRMを導入した後の営業活動をイメージしてみましょう。
- 顧客情報の一元管理の実現
- 営業活動の効率化の実現と成果の向上
- 顧客満足度向上と長期的な関係構築
顧客情報の一元管理の実現
BtoB企業がCRMツールを利用するメリットの1つは、顧客情報を一元管理できることです。
顧客管理を威厳管理できることにより、営業担当者や他の部門との連携がスムーズになり、顧客満足度の向上や営業活動の効率化につながります。顧客の基本情報、商談履歴、購買履歴などを一目で確認できるため、顧客情報の管理にかかる手間を軽減することが可能です。
営業活動の効率化の実現と成果の向上
BtoB企業がCRMツールを利用するメリットとして、営業の効率化が挙げられます。CRMを活用することで、営業活動の進捗状況や成果を可視化できます。既存の営業活動での課題を把握しやすくなり、改善が促進されます。
また、営業担当者の間で情報を共有することで、ノウハウの共有が可能になり、顧客ごとの対応力のばらつきを防ぐことができます。CRMツールには進捗管理システムも備わっており、上長の承認フローなどのマネジメントもスムーズに行うことが可能です。
顧客満足度向上と長期的な関係構築
BtoB企業がCRMツールを利用する主なメリットには、顧客ニーズの分析が可能な点があります。CRMを活用することで、過去のデータに基づく分析が行え、その結果を営業活動に反映させることが可能です。
また、顧客のニーズや課題を分析することで、営業ターゲットを明確に絞り込むことができ、営業トークや資料の作成が容易になります。その結果、適切なアプローチを取りやすくなり、顧客の関心を引きやすくなります。
BtoB企業向けCRMツールの選び方
ここでは、BtoB企業向けCRMツールの選び方を3つご紹介します。
それぞれのポイントを押さえて、自社に合ったCRMツールを選べるようにしましょう。
- 必要な機能を明確にする
- 使いやすさと定着のしやすさを重視する
- 他ツールとの連携性やカスタマイズ性を確認する
- 導入コストと運用コストのバランスを考慮
1. 必要な機能を明確にする
CRMを選ぶ際にはCRMを導入する目的を明確にし、自社のニーズに合った製品を選ぶことが大切です。
例えば、営業活動全体の効率化を目指すのであれば、顧客管理からレポート作成までを一括で管理できるシステムが適しています。特に、名刺管理がしやすいかどうかは重要なポイントです。デジタルで管理することで検索性が向上し、必要な名刺情報を迅速に見つけることができるため、業務の効率化に繋がります。
2. 使いやすさと定着のしやすさを重視する
CRMを導入しても使いづらいと、作業に時間がかかったり、システムを十分に活用できなかったりすることがあります。そのため、定着を促進するには操作性が重要です。従業員がスムーズにシステムを使えるように、導入前には研修の機会を設ける必要があります。
また、直感的に操作できるかどうかも重要なポイントです。できるだけ簡単に操作できるシステムを導入するようにしましょう。
3. 他ツールとの連携性やカスタマイズ性を確認する
CRMは、SFAやMAなどの他のツールと連携することで営業活動をさらに効率化できます。既存のシステムや導入を検討しているツールとの連携が可能か確認することで、生産性の向上が期待できます。
また、拡張性も重要な要素です。自社の成長に応じて必要な機能を追加できるかどうかを確認しましょう。
4. 導入コストと運用コストのバランスを考慮
CRMの導入には初期費用と月々の運用コストがかかります。無駄なコストを避けるために、必要な機能をはっきりさせて料金シミュレーションを行うことが重要です。
機能重視で高価なシステムを選ぶと、予想外にランニングコストがかさむことがあります。費用対効果をしっかりと考慮しつつ、自社の予算に沿って、既存のシステムで代替できる機能がないかも検討するようにしましょう。
BtoB企業に人気のあるおすすめのCRMツール10選
ここでは、BtoB企業に人気のあるCRMツールを10個紹介します。
以下でそれぞれのツールを詳しく紹介します。
【2025年】顧客管理システム(CRM)のおすすめ人気ランキング10選!選び方をを解説
ツール名 | 特徴 | プラン費用 |
---|---|---|
GENIEE SFA/CRM |
|
スタンダード:34,800円(税抜)
プロ:54,800円(税抜) エンタープライズ:98,000円(税抜) |
Salesforce CRM |
|
Starter:3,000円(税抜)
Pro Suite:12,000円(税抜) Enterprise:19,800円(税抜) Unlimited:39,600円(税抜) Einstein 1 Sales:60,000円(税抜) |
HubSpot CRM |
|
無料 |
Zoho CRM |
|
スタンダード:1,680円(税抜)
プロフェッショナル:2,760円(税抜) エンタープライズ:4,800円(税抜) アルティメット:6,240円(税抜) |
Microsoft Dynamics 365 |
|
Salesのプラン
無料試用版 Sales Professional:9,745円(税抜) Sales Enterprise Edition:15,742円(税抜) |
Knowledge Suite |
|
SFAスタンダード:55,000円(税抜)
SFAプロフェッショナル:85,000円(税抜) SFAエンタープライズ:155,000円(税抜) |
Kintone |
|
ライトコース:1,000円(税抜)
スタンダードコース:1,800円(税抜) ワイドコース:3,000円(税抜) |
Sansan |
|
相談を通して最適なプラン・料金を提案 |
Freee CRM |
|
ライトプラン:3,300円(税込)
ベーシックプラン:5,500円(税込) スモールビジネスプラン:11,000円(税込) |
eセールスマネージャーRemix Cloud |
|
Starter:1,500円(税抜)
Basic:3,500円(税抜) Enterprise:11,000円(税抜) |
1. GENIEE SFA/CRM
ツール名 | GENIEE SFA/CRM |
---|---|
主な機能 |
|
特徴 |
|
プラン費用 | スタンダード:34,800円(税抜)
プロ:54,800円(税抜) エンタープライズ:98,000円(税抜) |
URL | https://xn--sfa-hz3g941m.jp/request/ |
GENIEE SFA/CRMは、営業組織を見える化して業務合理化を図るツールです。低価格でありながら機能性が充実しています。また、シンプルで見やすい画面がCRM初心者から評価されています。
2. Salesforce CRM
ツール名 | Salesforce CRM |
---|---|
主な機能 |
|
特徴 |
|
プラン費用 | Starter:3,000円(税抜)
Pro Suite:12,000円(税抜) Enterprise:19,800円(税抜) Unlimited:39,600円(税抜) Einstein 1 Sales:60,000円(税抜) |
URL | https://www.salesforce.com/jp/sales/cloud/ |
Salesforce CRMは、事業規模に応じてビジネス成長をサポートしてくれるツールです。各種情報を一元管理することで無駄を省き、業務の最適化を実現してくれます。
3. HubSpot CRM
ツール名 | HubSpot CRM |
---|---|
主な機能 | 営業・マーケティング自動化ツール |
特徴 |
|
プラン費用 | 無料 |
URL | https://www.hubspot.jp/pa/crm |
HubSpot CRMは、1つのツールで顧客管理ができる便利なCRMです。ずっと料金が無料のため、事業のスモールスタートにも最適です。
4. Zoho CRM
ツール名 | Zoho CRM |
---|---|
主な機能 |
|
特徴 |
|
プラン費用 | スタンダード:1,680円(税抜)
プロフェッショナル:2,760円(税抜) エンタープライズ:4,800円(税抜) アルティメット:6,240円(税抜) |
URL | https://www.zoho.com/jp/crm/ |
Zoho CRMは、機能性と使いやすさを第一に考えたCRMツールです。カスタマイズの自由度が高く、タブの項目や並び順なども自由に変更できます。
5. Microsoft Dynamics 365
ツール名 | Microsoft Dynamics 365 |
---|---|
主な機能 |
|
特徴 |
|
プラン費用 | Salesのプラン
無料試用版 Sales Professional:9,745円(税抜) Sales Enterprise Edition:15,742円(税抜) |
URL | https://www.microsoft.com/ja-jp/dynamics-365 |
Microsoft Dynamics 365は、AI搭載ビジネスに適応したCRMツールです。チーム、プロセス、データの一括管理を可能にし、スピーディーな業務を応援します。
6. Knowledge Suite
ツール名 | Knowledge Suite |
---|---|
主な機能 |
|
特徴 |
|
プラン費用 | SFAスタンダード:55,000円(税抜)
SFAプロフェッショナル:85,000円(税抜) SFAエンタープライズ:155,000円(税抜) |
URL | https://www.bluetec.co.jp/knowledgesuite/ |
Knowledge Suiteは、CRMに加えてグループウェアやSFAなどを連携させたビジネスアプリケーションです。SaaS型を導入し、使いたいときに必要なだけ使えるようにすることで、コストの削減を実現しました。
7. Kintone
ツール名 | Kintone |
---|---|
主な機能 |
|
特徴 |
|
プラン費用 | ライトコース:1,000円(税抜)
スタンダードコース:1,800円(税抜) ワイドコース:3,000円(税抜) |
URL | https://kintone.cybozu.co.jp/ |
Kintoneは、ノーコードによるアプリ制作が可能なクラウドサービスです。現場や利用者の相性に合わせて、理想の業務アプリを制作できます。
8. Sansan
ツール名 | Sansan |
---|---|
主な機能 |
|
特徴 |
|
プラン費用 | 相談を通して最適なプラン・料金を提案 |
URL | https://jp.sansan.com/ |
Sansanは、名刺や企業情報・営業履歴を一括管理し、売上アップを促進させる営業DXサービスです。また、業務を効率化させて無駄を解消し、コストの削減にも貢献します。
9. Free CRM
ツール名 | Free CRM |
---|---|
主な機能 |
|
特徴 |
|
プラン費用 | ライトプラン:3,300円(税込)
ベーシックプラン:5,500円(税込) スモールビジネスプラン:11,000円(税込) |
URL | https://crmis.biz/ |
Freee CRMは、顧客と営業と業務を連携させることで、スマートな事業展開を可能にするツールです。また、クラウドを導入して外出先からも気軽に利用できるようにしました。
10. eセールスマネージャーRemix Cloud
ツール名 | eセールスマネージャーRemix Cloud |
---|---|
主な機能 |
|
特徴 |
|
プラン費用 | Starter:1,500円(税抜)
Basic:3,500円(税抜) Enterprise:11,000円(税抜) |
URL | https://www.e-sales.jp/ |
eセールスマネージャーRemix Cloudは、ハイレベルなセールスとマーケティングを実現する顧客管理システムです。サポートデスクや専任アドバイザーによる支援など、アフターサービスも充実しています。
eセールスマネージャーとは?機能や評判、導入メリットまで徹底解説
CRMツール導入後の活用ポイント
CRMツール導入後のポイントは以下の3つです。
それぞれのポイントを抑え、適切な活用ができるようにしましょう。
- 社内での利用ルールの整備と徹底
- 中・長期目線で目標を設定する
- サポートを活用する
社内での利用ルールの整備と徹底
CRMツールを導入した後は社内での利用ルールを整備し、徹底することが重要です。新しい業務プロセスに移行するためには、変更点や新手順を明確に定義し、従業員にしっかり周知することでスムーズな移行とツールの定着が促されます。
まず、CRMを担当するチームや役割を明確にし、その責任を整理することが重要です。チームメンバーは、CRMツールについての知識を習得するために、適切なトレーニングを受ける必要があります次に、営業担当者が必要な情報をきちんと入力できるように、運用ルールをしっかり徹底することが求められます。重要な商談情報や顧客ニーズの把握が適切に行えるよう、データ入力業務を徹底することが重要です。
加えて、組織全体の協力とコミュニケーションを促進することで、業務全体の質を向上できます。メンバー間の情報共有と協力が円滑に行われることで、顧客サービスの品質向上やビジネスの成果をあげられるようにしましょう。
中・長期目線で目標を設定する
CRMは導入後すぐに結果が得られるものではありません。顧客の行動を分析し、各自のニーズを理解して効果的なマーケティングにつなげるには、ある程度の時間が必要です。
そのため、短期的な目標や成果にとらわれず、中長期的な視点でCRMを活用することが重要です。
サポートを活用する
CRMは、企業が顧客管理を行うためのツールですが、すべての問題を社内で解決しようとすることが多いでしょう。しかし、ツールによってはベンダーがサポート体制を整えていることもあります。
そのため、課題に直面した場合や改善策を考える際には、遠慮せずにベンダーにサポートを依頼しましょう。複数の企業に対応しているベンダーであれば、さまざまな解決策を持っている可能性があります。
BtoB企業におすすめCRMのまとめ
CRMは営業活動の最適化やコスト削減を目指すBtoB企業に最適なツールです。CRMの導入によって顧客情報を一括管理し、業務の無駄を見える化できます。また、顧客との関係性を良好に導き、長期的な関係の維持に貢献してくれるでしょう。
CRM選びのポイントは、ほしい機能が用意されており、かつ使いやすいツールを選ぶことです。カスタマイズ性や運用コストなども考慮し、自社にベストなCRMを選びましょう。