営業活動を支援するSFAツールを導入する企業が増えています。近年では顧客情報を管理できるCRM(Customer Relationship Management)機能と統合することで、より幅広い支援を展開できるようになりました。SFAツールは多くの種類があるため、選定も簡単ではありません。
本記事ではSFAの機能などに関する基礎知識や、15のSFAツールの特徴などを解説します。自社に適したSFAツールを選定する際に参考にしてください。
SFA(営業支援)ツールとは?
SFAとはSales Force Automationの略で、直訳すると営業活動の自動化を指します。自動化といっても分かりにくいですが、営業活動を仕組み化し効率化できるツールです。SFAでは顧客情報や商談情報を登録することで予実管理や商談状況を管理できます。蓄積された情報を活用することで営業活動を効率化することができるツールになります。
SFAとCRMやMAとの違いについて
よくSFAと同時に利用されるのがCRMとMAです。CRMはCustomer Relationship Managementの略で顧客管理ができるシステム、MAはMarketing Automationの略でマーケティング活動を仕組み化し効率化するシステムを指します。SFAは営業活動に特化したシステムで、登録情報に商談情報を含んでいるといった点で両システムとは異なります。
ただ、商談情報と顧客管理では同一のデータ項目を入力するといったことから、SFAとCRMを統一したシステムとして販売するパッケージ製品も増えました。SFAとCRMを連携することでよりきめ細かい顧客対応が可能になっています。また、マーケティングにおいても顧客情報は必須の情報です。CRMとMAを連携することで顧客の属性や好みに応じたマーケティング手法を展開できるようになりました。
SFAツールの主な6つの機能
SFAはどのようにして営業の効率化を図るのでしょうか。主な6つの機能について解説します。
- 1.顧客情報管理機能
- 2.案件管理機能
- 3.商談進捗管理機能
- 4.営業活動管理機能
- 5.活動支援機能
- 6.予実管理機能
1.顧客情報管理機能
顧客のあらゆる情報の管理機能です。SFAでは顧客の担当者、取引履歴、やり取りの履歴、ヒアリング結果などの情報を蓄積できます。中には有価証券報告書や財務情報、関連ニュースなどもインプットできるSFAツールもあります。データ項目をあらかじめ設定できるため、営業品質の標準化を図ることができます。また、顧客情報を蓄積しておくことで、営業担当者に関係なく顧客情報を共有できるようになり属人性の排除につなげます。
2.案件管理機能
営業担当者やチームが抱えている案件に関する情報の管理機能です。案件管理とは見込み顧客が商品やサービスの購入・契約に至るまでのプロセスを管理することを指します。SFAでは営業先企業の営業担当者、提案商品やサービス、進捗状況、受注見込み、受注予定日、受注見込み額などを登録しておくことができます。案件管理情報を蓄積することで適切な営業活動を展開し見込み顧客の成約率を高めることができます。
3.商談進捗管理機能
商談の進捗状況を管理する機能です。SFAでは顧客とのやり取りなどの内容を蓄積することができます。営業現場を管理するマネージャーは商談の進捗状況をリアルタイムにウォッチすることで、営業担当者に対し適切なフィードバックを行い営業活動を最適化することができます。
4.営業活動管理機能
営業担当者の活動を管理する機能です。SFAではテレアポのコール数やアポイント数、訪問数、提案商材数、受注数などを管理することができます。また、ツールによっては位置情報なども連携可能なため、営業活動を最適化することができます。営業担当者の活動を定量的に評価できるようになる一方、蓄積したデータを分析することでPDCAを回し営業活動を改善、効率化できるようになります。
5.活動支援機能
営業担当者の活動をサポートする機能です。SFAツールによって使用できる機能は異なりますが、外出先でもモバイル端末からデータ入力・閲覧ができるといった機能が該当します。他にもカレンダーへの反映や地図アプリへの顧客情報の反映、社内の申請や承認のワークフローをSFAツールに組み込むといった機能などが一般的です。営業担当者の業務負荷を軽減する狙いがあり、活動の効率化を図れます。
6.予実管理機能
売上予想などを管理する機能です。SFAでは蓄積した顧客情報や商談情報をもとに、売上予想を立てたり、レポートを作成したりする機能があります。従来はExcelのような表計算ソフトで別途算出していた項目も、SFAツールであればダッシュボードなどでリアルタイムに確認することができます。単純な事務作業を効率化できるほか、軌道修正のきっかけとすることができます。
SFAツールを導入するメリットとデメリット
SFAには顧客管理や商談管理など6つの機能があることを解説しました。本章ではSFAツールを導入するメリット・デメリットを紹介します。
- ツールを導入するメリット
- ツールを導入するデメリット
ツールを導入するメリット
SFAを導入することで顧客情報や商談情報を統合管理できるため、複数のシステムへのデータ入力業務などを削減することができるようになります。また、営業活動をデータにより可視化できるため、営業活動の効率化につなげることができるようになるほか、情報を共有することで営業担当者の技量に関係なく顧客のニーズにあわせた営業活動を展開できるようになります。社内ではフィードバックの機会を増やすことも可能です。売上推移や商品別の販売データなどは分析することで戦略立案の根拠とすることができ、意思決定のサポートにもなります。
ツールを導入するデメリット
デメリットとしては定着率が低い点が挙げられます。SFAツールを有効に利用するためにはデータ入力をする必要があり、場合によっては従来の営業プロセスを大幅に変更しなくてはならないケースがあります。ツールの操作や営業プロセス上のデータ入力ポイントについては教育が必要であり、導入にあたっては教育体制を整備しなくてはいけません。また、SFAツールにあわせて営業プロセスを構築し直すことで柔軟性が低下する恐れがあります。
SFAツールの種類ごとの料金・費用相場
SFAツールにはインターネット上にサーバーを構築するクラウド型と物理的なサーバーを設置するオンプレミス型があります。両者の費用相場を見ていきましょう。
- SFAツールクラウド型の相場
- SFAツールオンプレミス型の相場
クラウド型
クラウド型SFAツールの場合、月額固定制のサブスクリプション方式が一般的です。ツールを利用するユーザー数に応じて価格が設定されており、ユーザー数が増加するほど割安となります。ユーザー数が少なければ1ユーザーあたり月額3,000円前後、100ユーザーでは合計で月額30万円前後が相場となります。自社の目的にあわせてオプション機能を追加することも可能です。
オンプレミス型
オンプレミス型SFAツールの場合、パッケージ製品をライセンス購入する形式が一般的です。50ユーザーで100万円前後が相場で、初期費用としてサーバー機器の購入費や導入コンサルティング費用、カスタマイズ費用などが加算される点に注意が必要です。また、年間保守費としてライセンス購入費用の15~20%程度がかかることもあります。規模が大きいほど割安になりますが、中小企業にとっては高額な投資が求められることになります。
SFAツールの比較ポイント
本章ではSFAツールを選定する際の比較ポイントを解説します。
- 自社の課題に合った機能が提供されているか
- 費用対効果は高いか
- セキュリティ対策はされているか
- 操作しやすいUIであるか
- 機能のカスタマイズはできるか
- 外部システムとの連携機能はあるか
- AIアシスタント機能は備えているか
目的に合致する機能を搭載しているか
自社の目的に合致した機能を搭載しているか確認しましょう。昨今のSFAツールはCRMとの統合が進んだこともあり様々な機能を搭載した製品が多くなっています。機能は自社が必要とする機能より多くても持て余しますし、少なすぎても十分な効果を得ることができません。ツールの選定前に自社が直面している課題を特定し、解決するために必要な機能を整理する必要があります。機能要否を整理してから、必要な機能を搭載したツールを選定しましょう。
高い費用対効果を実現できるか
高い費用対効果を実現できるかも重要です。前述した通り、昨今のSFAツールは多様な機能を搭載しています。一方で、ツールの価格は利用できる機能数に応じて設定されており、不要な機能を搭載したツールを導入すると費用対効果を低下させる要因となります。やはり自社が直面している課題を特定し、目的を明確にしてから機能要否を検討する必要があります。機能要否を参考にしながら費用対効果を向上できるツールを選定しましょう。
セキュリティ対策は十分か
SFAツールは顧客情報や商談情報などの機密情報を集約するシステムです。機密を漏えいしないようセキュリティ対策が施されたツールを選定する必要があります。具体的にはセキュアな環境に構築されたツールを選定するほか、ユーザーにアクセス権限を付与する機能やシングルサインオン機能、二重認証機能を利用することでセキュリティを高めることができます。
操作しやすいUI/UXを採用しているか
操作しやすいUI/UXを採用しているかという点も選定時に評価しましょう。SFAツールを主に使用するのは現場の営業担当者です。外回り中でも使いやすいか、データ入力・活動報告が容易にできるかといった点も考慮する必要があります。SFAツールの中にはモバイルアプリから活動報告を完了できたり、地図から顧客情報を閲覧・編集できたりするツールもあります。
カスタマイズ性は高いか
機能のカスタマイズ性についても確認する必要があります。前述した通り、SFAツールの導入に伴い従来の営業プロセスを変更する可能性が生じます。管理項目を調整したりレポート項目を調整したりすることで従来の営業プロセスの変更を最小限にとどめることができます。また、SFAツールの中には予算の承認などの営業プロセスを構築する機能を持つツールもあります。機能の柔軟性が高いツールを使用することで最適な営業プロセスを構築できるようになります。
外部ツールとの連携が可能か
外部ツールと連携できるかも重要なポイントです。前述した通り、SFAで管理する顧客情報などはCRMやMAなどと共通している場合がほとんどです。マーケティング領域のツールなどと連携することで、より幅広い業務の効率化、効果最大化を実現できます。また、CRMやMAにとどまらずカレンダーアプリやメール配信アプリ、ビジネスチャットツールと連携することで自身の営業活動も効率化できます。
AIアシスタント機能を搭載しているか
近年、急速に利用が拡大しているAI機能を搭載しているかも重要な指標です。生成Aiを搭載したツールを利用することで、レポートやメールの文面作成においてドラフトを作成することができます。また、売上予測の精度などを高める効果も期待できます。
SFAツール比較おすすめ15選
本章では2025年最新版のおすすめSFAツール15選を紹介します。ツール選定の参考としてください。
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 月額料金 |
GENIEE SFA/CRM | 株式会社ジーニー |
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プロ:10ユーザーあたり54,800円(税抜き) |
Sales Cloud | セールスフォース・ジャパン株式会社 |
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Professional:1ユーザーあたり9,600円(税抜き) |
Mazrica Sales | 株式会社マツリカ |
|
Growth:10人あたり110,000円(税抜き)
※1ユーザー追加あたり11,000円 |
cyzen | レッドフォックス株式会社 |
|
初期費用(要問い合わせ)+1ユーザーあたり1,000円(税抜き) |
Zoho CRM | ゾーホージャパン株式会社 |
|
スタンダード:1ユーザーあたり1,680円(税抜き) |
ailead | 株式会社バベル |
|
要問い合わせ |
Pipedrive | Pipedrive株式会社 |
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プロフェッショナル:49米ドル(年間)
69米ドル(月間) |
Sales Hub | HubSpot Japan株式会社 |
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Starter :1シートあたり2,400円 |
ネクストSFA | 株式会社ジオコード |
|
初期費用+10ユーザーあたり50,000円 |
Knoledge Suite | ブルーテック株式会社 |
|
初期費用+10ユーザーあたり50,000円 |
ホットプロファイル | 株式会社ハンモック |
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要問い合わせ |
Sansan | Sansan株式会社 |
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要問い合わせ |
Translead CRM | 株式会社Translead |
|
要問い合わせ |
Report@(レポルタ) | 株式会社ナビッピドットコム |
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ベーシック:1ユーザーあたり1,200円 |
UPWARD | UPWARD株式会社 |
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STANDARD:1ユーザーあたり7,800円 |
GENIEE SFA/CRM
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
GENIEE SFA/CRM | 株式会社ジーニー |
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プロ:10ユーザーあたり月額54,800円(税抜き) | https://chikyu.net/ |
GENIEE SFA/CRMは株式会社ジーニーが提供するSFAツールです。使いやすいUI/UXに重点を置いており、スマホからもデータ入力が可能なため、高い定着率を誇ります。OpenAi社の生成AI「GPT-4」を標準搭載しており、高いセキュリティ環境で報告書やメールの文面を自動で生成できます。また、マップ上で商談履歴の更新が可能なため、外回りの効率も高めることができます。
GENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)とは?機能や評判まで徹底解説
Sales Cloud
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
Sales Cloud | セールスフォース・ジャパン株式会社 |
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Professional:1ユーザーあたり9,600円(税抜き) | https://salesforce.com/jp/ |
Sales Cloudはセールスフォース・ジャパン株式会社が提供するSFAツールです。AI機能を標準搭載しており、売上予測をリアルタイムで管理できるほか、KPIをカスタマイズしてパイプラインの傾向を調整することも可能です。また、営業プロセスをドラッグ&ドロップで構成することができ、営業プロセスを容易に自動化できます。セールスフォース・ジャパン株式会社はセールスに限らず様々な領域でツールを展開しており、事業の拡大にあわせてツールを拡張し連携しやすい点も特徴です。
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Mazrica Sales
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
Mazrica Sales | 株式会社マツリカ |
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Growth:10人あたり月額110,000円(税抜き)
※1ユーザー追加あたり月額11,000円 |
https://product-senses.mazrica.com/ |
Mazrica Salesは株式会社マツリカが提供するSFA/CRMツールです。Mazrica Salesでは財務情報や有価証券報告書、プレスリリースといった顧客情報まで収集し多角的に顧客を理解するサポートが可能です。また、チーム単位での案件管理が可能で、案件はそれぞれカード形式で進捗などを確認できます。また、チームメンバーの営業活動をグラフ化し、過去の類似案件の中からベストプラクティスを提案することも可能です。
cyezn
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
cyzen | レッドフォックス株式会社 |
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初期費用(要問い合わせ)+1ユーザーあたり月額1,000円(税抜き) | https://www.cyzen.cloud/feature |
cyzenはレッドフォックス株式会社が提供するSFA/CRMツールです。cyzenでは報告書内の訪問件数など取得した営業データを自動集計しリアルタイムでランキング形式で確認できます。報告書をもとにPDF形式の帳票を作成することもでき、現地でスマホから出力することが可能です。また、他SFA/CRMツールと比較しユニークなのが写真の管理機能があることです。cyzenでは写真とマップのスポット情報を紐づけて管理でき、視覚的な情報も得ることができるほか、写真が改ざんされていないか自動でチェックできます。
Zoho CRM
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
Zoho CRM | ゾーホージャパン株式会社 |
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スタンダード:1ユーザーあたり1,680円(税抜き) | https://www.zoho.com/jp/crm/ |
Zoho CRMはゾーホージャパン株式会社が提供するSFAツールです。レポート機能やダッシュボード機能が充実しており、現在の状況をリアルタイムに分析しながら無料のAI機能により予測が可能です。また、デザインを含めノーコードでフルカスタマイズが可能なため、UI/UXを自社で高めることができます。
ailead
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
ailead | 株式会社バベル |
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要問い合わせ | https://www.ailead.app/ |
aileadは株式会社バベルが提供するSFAツールです。aileadはTeamsやZoomといったWeb会議ツールと連携することで利用できる商談解析ツールです。商談を録画・解析することでWeb会議を文字起こしし、内容を自動登録します。解析結果から営業手法などのノウハウを組織で共有し、社員のスキルアップを図ることができます。
Pipedrive
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
Pipedrive | Pipedrive株式会社 |
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|
プロフェッショナル:49米ドル(年間)
69米ドル(月間) |
https://www.pipedrive.com/ja |
PipedriveはPipedrive株式会社が提供するSFAツールです。Pipedriveはモバイルアプリからも更新が可能で、直観的なUIを採用しているためスムーズにデータ入力ができます。また、グループウェアと連携することでメールや電話、カレンダーと相互に同期することができるため、コミュニケーションをPipedriveで完結できます。さらに400種類以上のアプリと連携できるのも魅力の一つです。
Sales Hub
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
Sales Hub | HubSpot Japan株式会社 |
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Starter :1シートあたり2,400円 | https://www.pipedrive.com/ja |
Sales HubはHubSpot Japan株式会社が提供するSFAツールです。Sales HubはAI機能を搭載しており、見込み顧客に対する案件創出をサポートしてくれます。また、営業担当者が案件を提案すべき最適なタイミングを教えてくれるため、収益拡大にも貢献できます。
ネクストSFA
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
ネクストSFA | 株式会社ジオコード |
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SFAスタンダード:50,000円(5GB) | https://www.geo-code.co.jp/nsfa/ |
ネクストSFAは株式会社ジオコードが展開するSFツールです。使いやすいUI/UXを採用しており、営業担当者に定評があります。また、CRM機能、MA機能も搭載しているため、営業活動からマーケティング活動まで一貫してサポートすることができます。導入後のサポートも充実しており、定着率は約99%だということです。
Knoledge Suite
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
Knoledge Suite | ブルーテック株式会社 |
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初期費用+10ユーザーあたり50,000円 | https://www.bluetec.co.jp/knowledgesuite/ |
Knoledge Suiteはブルーテック株式会社が提供するSFAツールです。グループウェアと連携できるSFA/CRMシステムで、ユーザー数無制限で利用できるコストパフォーマンスの高さが魅力の一つです。PCやスマートフォン、タブレットから利用することができます。
ホットプロファイル
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
ホットプロファイル | 株式会社ハンモック |
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要問い合わせ | https://www.hammock.jp/hpr/ |
ホットプロファイルは株式会社ハンモックが提供するSFAツールです。新規顧客獲得に向けた営業データの蓄積に特化しており、アプローチしたい企業リストの取得やフォーム営業から新規顧客の掘り出しができます。また、名刺データは即時にデータ化でき、顧客管理につなげることができます。
Sansan
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
Sansan | Sansan株式会社 |
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要問い合わせ | https://jp.sansan.com/ |
SansanはSansan株式会社が提供するSFAツールです。Sansanは名刺情報を顧客管理に利用するSFAツールですが、システム内に100万件を超える企業情報をあらかじめインプットしています。取引先のキーパーソンが異動や昇進した場合には自動通知し、営業の機会創出を逃さないようサポートしてくれます。
Translead CRM
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
Translead CRM | 株式会社Translead |
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要問い合わせ | https://lp.translead.jp/#top |
Translead CRMは株式会社Transleadが提供するSFA/CRMツールです。使いやすいUIに重点を置いたツールで、画面の作り込みでは営業経験者がデザインを担い、数百社の営業現場をヒアリングし構築したといいます。Excelと同じ操作感で顧客データを編集できるほか、スマートフォンからも操作可能なため、外回り中でも活動報告などを容易にできます。
Report@
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
Report@(レポルタ) | 株式会社ナビッピドットコム |
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ベーシック:1ユーザーあたり1,200円 | https://www.navi-p.com/reporta/ |
Report@(レポルタ)は株式会社ナビッピドットコムが提供すえるSFAツールです。Report@は顧客の行動管理を中心として機能を搭載しており、地図機能により営業担当者がどこにいるのかを表示できます。また、地図上のポイントから顧客情報を編集できるほか、活動報告などをスマホから送信することもできます。
UPWARD
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 機能 | 月額料金 | URL |
UPWARD | UPWARD株式会社 |
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STANDARD:1ユーザーあたり7,800円 | https://upward.jp/ |
UPWARDはUPWARD株式会社が提供するSFAツールです。UPWARDはモバイルアプリツールで、地図機能により現場の営業担当者が使いやすいツールとなっています。訪問先での滞在時間を自動でシステムに入力するほか、顧客データを分析し訪問優先度の高い顧客を地図上に表示してくれます。
SFAツール導入の流れと注意点
SFAツールの導入の流れを解説します。以下のプロセスを参考にしながら導入スケジュールを作成しましょう。
- 導入手順
- 導入時の注意点
導入手順
まずはプロジェクトチームを発足しましょう。ツールの導入にあたってはシステムを導入するベンダーとのやり取りや社内調整が発生します。また、SFA導入にあたっては実際にツールを利用する営業担当者の教育も必要になるため、教育係としての役割も果たすことを期待されます。
次にSFAを導入する目的を明確にします。自社の課題は何か、あるべき将来像とのギャップは何か、そのギャップはSFA導入によって解消できるのか、解消できるのであれば必要な機能は何か、といった事項を検討します。導入により費用対効果が高まるのであれば必要な機能を整理し、自社の目的に適したSFAツールを選定しましょう。
SFA導入の要件定義で行いたいのが運用方法の検討です。どのようにしてツールを営業プロセスに組み込むか検討する必要があります。この検討では運用にかかわるアクターやKPIを設定することで、導入するツールに必要なカスタマイズ仕様も決まってきます。ユーザーの教育を行い運用開始を迎えます。
運用開始後も定期的にユーザー教育の機会をつくるほか、社内にヘルプデスクを設置するなどしサポート体制を充実することで定着率向上を図ることができます。
導入時の注意点
SFA導入にあたっては、データ入力項目を増やしすぎないのも大切です。SFAツールは分析機能を搭載していることがほとんどで、蓄積データから多くの示唆を得られます。一方、分析に有効なデータを実際に入力するのは営業担当者です。入力する項目が多すぎると業務負荷が増大し、ツールの定着率を低下させる恐れもあります。初めてSFAツールを導入する場合は特に注意しましょう。
また、蓄積したデータは他部署とも共有しましょう。ツールを導入している場合は、権限があれば誰でもデータを閲覧可能ですが、実際は利用する部署単位でツールを契約している場合がほとんどです。定期的に報告の場を持つほか、ポータルサイトにレポートをアップロードするといった対応が必要になります。
SFAツール比較のまとめ
SFAは顧客情報や商談情報、営業活動データを蓄積し営業活動を効率化するツールです。近年では多機能化が進みマーケティングツールとも連携できるほか、AIを利用して売上を予測できるようなツールも登場しました。
多くのSFAツールから自社に適したツールを選定するには、導入前に機能を要否を整理し費用対効果の高いツールを選ぶ必要があります。また、導入後の定着率を高めるため社内の教育体制を整えたりサポートが充実したツールを選定しましょう。