営業活動を効率化するため営業支援ツールSFA(Sales Force Automation)を導入する企業が増えています。SFAには顧客管理機能や案件管理機能、商談管理機能などがありますが、運用するには業務プロセスの中にデータ入力ポイントを作り、データをインプットしてもらう必要があります。
ネクストSFAは使いやすいUI/UXを備えているほか、カスタマイズ性も高いツールです。本記事ではネクストSFAの特徴から評判、口コミをご紹介します。
ネクストSFAとは?
ネクストSFAは株式会社ジオコードが提供するクラウド型のSFAツールです。使いやすく見やすいUI/UXを導入しており、誰でも使用することができるほか、ノーコードで設定可能なため平均1~2週間で運用開始できます。また、ユーザー説明会や定例会、マニュアル作成など、導入前・導入後のフォローが充実しているのが特徴です。
ネクストSFAの3つの特徴
ネクストSFAではマーケティングに必要な3つの機能があります。各機能を相互利用することでマーケティング効果を最大化できます。
- MA機能
- SFA機能
- CRM機能
MA機能
まずはMA(Marketing Automation)機能です。マーケティングプロセスを仕組化できる機能です。ネクストSFAでは地域や顧客属性ごとにリストを作成しメールを一括送信できるほか顧客が特定のサイトを訪れた場合にメールを自動送信できます。また、問い合わせフォームをカスタマイズでき、問い合わせで得たデータを収集することもできます。
SFA機能
前述した通り、営業プロセスを仕組化するSFA機能もメイン機能の一つです。ネクストSFAでは特にSFA機能が強化されており、顧客へのアプローチ状況の管理、案件管理、日報などのレポート管理、セールスマップ機能などの8機能が利用できます。営業プロセスの中で収集したデータは案件進捗管理や商材、部署、顧客の内訳などをリアルタイムで予想し質の高い予実管理を実現します。
CRM機能
CRMはCustomer Relation Managementの略で、顧客管理に利用するデータベースのような役割を果たす機能です。ネクストSFAでは顧客へのサービス提供状況や対応履歴などの企業情報の管理、顧客の売上や契約を管理する売上管理、請求書・見積もり書の作成、顧客別の予算管理などが可能です。
ネクストSFAの料金プラン
ネクストSFAは他のSFAツールと比べ安価な価格設定となっており、利用しやすいのが特徴です。
- 基本プランと料金体系
- オプション費用
- 無料トライアル
基本プランと料金体系
ネクストSFAの料金体系はシンプルです。ツール導入時に初期費用がかかるほか、導入後は10ユーザーまで基本利用料50,000円(税抜き)で利用できます。11ユーザー以降は1ユーザーあたり5,000円(税抜き)が上乗せされます。MA機能を利用する場合は、30,000円(税抜き)でメールを月に10万件配信可能です。
オプション費用
上記料金に加え、オプション機能が利用可能です。たとえば、スマートフォンで名刺を撮影するとSFAにアップロードし管理できる機能は1IDあたり500円(税抜き)で利用可能です。また、Amazon Quicksightと連携したBIツールも利用可能で、グラフの作成・閲覧が可能なsuthor権限であれば1IDあたり4,000円(税抜き)で利用できます。また、見積書や請求書などの帳票発行機能は5,000円(税抜き)から利用できます。
無料トライアル
ネクストSFAは有料オプションを除き、契約後と同じ機能を無料トライアルで利用できます。また、トライアル期間中は無料のサポートを何回でも受けることができます。ツール導入後の使用感やイメージをつかむことができるため、積極的に利用しましょう。
ネクストSFAと連携できるサービス一覧
ネクストSFAと連携できるサービス一覧は以下の通りです。ツールの効果を最大限活かすため、他ツールとの連携を積極的に模索しましょう。
連携サービス名 | 連携内容 |
Web広告 | Google広告やYahoo!Japan広告と連携することでリード(見込み顧客)情報をインポートし、広告配信を最適化できます。 |
MAツール | Adobe Marketo Engageと連携することで、登録情報を統合できます。 |
チャットツール | LINE WORKS上のBotからネクストSFAを操作できます。また、ChatworkではネクストSFAで商談・顧客情報が更新された際にチャット上で通知できます。 |
見積書・請求書発行ツール | 見積書・請求書発行をネクストSFAで統一することができます。 |
名刺管理ツール | 名刺の撮影による取り込み機能により名刺管理を統合できます。 |
CTIツール | ネクストSFAの画面上でクリックすることでCTIツールを起動し電話をかけることができます。営業の一連のプロセスをネクストSFA上で完結することができます。 |
フォーム | 問い合わせフォームを通過した企業情報をネクストSFAに自動登録できるようになります。 |
カレンダーツール | SFAで登録した予定をGoogleカレンダー、Outlookに反映することができます。 |
メールツール | Gmail上の顧客とのメール本文をコピペすることなくネクストSFAに取り込むことができます。 |
ネクストSFAの導入実績
ここまでネクストSFAの特徴などを解説してきましたが、本章では実施あの導入事例を紹介します。
- 検索時間が半分に|人材支援業界
- 営業活動を履歴に|通信機器業界
- 6拠点分の営業データを集約|IT業界
検索時間が半分に|人材支援業界
インサイドセールス代行、DX人材育成支援、セールスハックSaaSの開発・販売事業を展開するエン・ジャパン株式会社ではセールス・マーケティング活動を強化していくうえで、複数の事業が個別に管理されていることが課題となっていました。ネクストSFAを導入することですべての顧客との接点情報を履歴として蓄積できるようになりました。また、企業情報の検索も画面遷移が少なく容易で、それまで使用していたツールの約半分の時間で検索が可能になったといいます。
営業活動を履歴に|通信機器業界
BS番組を運営するワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社ではクライアントに関するセールス情報を管理するツールやルールがなかったため、売上情報に関するファイルが分散していたり各担当者に確認したりする必要がありました。同社ではネクストSFAを導入することで営業活動を履歴として蓄積でき、提案内容を詳細に確認できるようになったほか、商品ごとの売上情報などもグラフ化できるようになりました。
6拠点分の営業データを集約|IT業界
不動産Webプラットフォーム事業を展開するリビン・テクノロジーズ株式会社では営業担当者がそれぞれで進捗などを管理していたため、状況の確認に手間がかかるという課題がありました。また、解約につながる予兆を見逃していることも判明しました。同社はネクストSFAを導入することで、属人化していた営業データを統合し、6拠点分のデータを集約できるようになりました。これにより営業状況を可視化し、解約につながりそうな予兆も早期発見できるようになったといいます。
ネクストSFAの評判・口コミ
ネクストSFAは使いやすいUI/UXなどに強みがある製品です。本章では実際の口コミを紹介します。
- 良い評判・口コミ
- 改善を求める評判・口コミ
良い評判・口コミ
使いやすいUI/UXを採用していることから「優先度、重要度の高い案件の見逃しリスクが低くなった」という声があります。Webデザインは見やすく動作も良好で営業マン一人ひとりの案件数が多いほど費用対効果が高くなる傾向にあります。
また、「データの入力、検索の時間を短縮できた」という口コミもあります。ネクストSFAはスマホでも操作、閲覧が可能なため、出先であっても営業データの入力、検索が容易にできます。営業スピードの向上や他営業担当者が取得したデータの閲覧といった点でも効果を実感できます。
改善を求める評判・口コミ
一方、「簡素化されたデータを短時間で分析できるようにしてほしい」といった声もありました。ネクストSFAでは条件を細かく設定しデータ分析することが可能ですが、詳細なカスタマイズができる反面、何を分析すれば良いのか分からないといった声もあるようです。ネクストSFAを使用する目的を明確にしたうえで利用する必要があります。
ネクストSFA導入が向いている企業と他社SFA導入が向いている企業
ここまでネクストSFAを導入した事例を紹介してきました。実際にネクストSFA導入が向いている企業、他社SFA導入が向いている企業を解説します。
- ネクストSFA導入が向いている企業
- 他社SFA導入が向いている企業
ネクストSFA導入が向いている企業
ネクストSFAは初心者でも使いやすいUI/UXを採用しているほか、ノーコードで設定可能なツールです。また、導入後はすぐに運用開始できサポートも充実しています。SFAツールの導入実績がない企業や導入後、確実にツールの使用を定着させたい企業におすすめのツールです。
また、ネクストSFAはMA機能、CRM機能も搭載しています。営業プロセスだけでなく、マーケティング施策全般の仕組化を目指す企業にはおすすめのツールです。
他社SFA導入が向いている企業
ネクストSFAはMA、CRM機能も利用できますが、特に営業活動を強化したい場合には他社SFAも選択肢に入ります。ネクストSFAには案件管理や行動管理などのSFAとしての基本機能は備わっていますが、日々の営業活動を効率化する自動機能やAI機能は搭載されていません。営業プロセスの自動化を強化したい場合は他社SFA導入も選択肢に入れる必要があります。
またセキュリティ機能を強化したい場合も他社SFAを検討する必要があります。他社SFAの中には、システムの構築時に強固なセキュリティ基盤を構築できるツールや、IPアドレスによる制限を設定できるツールもあります。十分なセキュリティ機能を求める場合は他社SFAの導入も検討しましょう。
ネクストSFAと比較される代表的なSFAツール
SFA機能やセキュリティ対策を充実させたい場合は他社SFA導入を検討する必要があることを解説しました。本章では実際に比較検討の対象となるSFAツールを紹介します。
ツール名 | 会社名 | 特徴 |
GENIEE SFA/CRM | 株式会社ジーニー |
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Zoho CRM | ゾーホージャパン株式会社 |
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Sales Cloud | セールスフォース・ジャパン株式会社 |
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GENIEE SFA/CRM
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 料金 | URL |
GENIEE SFA/CRM | 株式会社ジーニー |
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スタンダードプラン:10ユーザーあたり月額34,800円(税抜き) | https://chikyu.net/ |
GENIEE SFA/CRMは株式会社ジーニーが提供するSFAツールです。ネクストSFA同様、使いやすいUI/UXに重点を置いており、スマホからもデータ入力が可能なため、高い定着率を誇ります。「OpenAI社」の生成AI「GPT-4」を標準搭載しており、高いセキュリティ環境で報告書やメールの文面を自動で生成できます。また、マップ上で商談履歴の更新が可能なため、外回りの効率も高めることができます。
Zoho CRM
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 料金 | URL |
Zoho CRM | ゾーホージャパン株式会社 |
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スタンダード:1ユーザーあたり1,680円(税抜き) | https://www.zoho.com/jp/crm/ |
Zoho CRMはゾーホージャパン株式会社が提供するSFAツールです。レポート機能やダッシュボード機能が充実しており、現在の状況をリアルタイムに分析しながら無料のAI機能により予測が可能です。また、デザインを含めノーコードでフルカスタマイズが可能なため、UI/UXを自社で高めることができます。
Sales Cloud
ツール名 | 会社名 | 特徴 | 料金 | URL |
Sales Cloud | セールスフォース・ジャパン株式会社 |
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Starter:1ユーザーあたり3,000円(税抜き) | https://salesforce.com/jp/ |
Sales Cloudはセールスフォース・ジャパン株式会社が提供するSFAツールです。AI機能を標準搭載しており、売上予測をリアルタイムで管理できるほか、KPIをカスタマイズしてパイプラインの傾向を調整することも可能です。また、営業プロセスをドラッグ&ドロップで構成することができ、営業プロセスを容易に自動化できます。セールスフォース・ジャパン株式会社はセールスに限らず様々な領域でツールを展開しており、事業の拡大にあわせてツールを拡張し連携しやすい点も特徴です。
まとめ
ネクストSFAは営業プロセスを仕組化するSFA(Sales Force Automation)ツールの一つです。使いやすいUI/UXを採用しており、マーケティングプロセスを仕組化するMA機能、顧客データを管理するCRM機能も搭載した汎用的なSFAツールです。そのため、SFA導入後、確実にツールの利用を定着させたい企業におすすめのツールです。
一方、ネクストSFAは基本的なSFA機能を備えていますが、AIなどの営業強化ソリューションは提供していません。特にSFAに特化したツールを求めている場合や、高いセキュリティ機能が必要な場合はネクストSFA以外のツール導入も視野に入れましょう。